タックンは新しい病院がとても気に入っているようで大分元気がでてきたそうです。
小生も一目見てこの前とは格段の進歩があるように思いました。 両目があいているし、こちらの顔をみてすぐ反応するし、何をいっているか一割ぐらいしか分からないけどよくおしゃべりをしました。そしてすごい力で腕相撲をしました。これは何回でも果てしなくやろうとするのでこちらが疲れてしまいました。
今日は入浴がありました。タックンとしては入院以来初めての入浴でさっぱりした顔でした。あれはすごいね。大きな浴室にジャクジバスが2つとそのまま風呂にはいれる機械で上下する寝台が4つあり(1つの風呂に2つの寝台がワンセット)1つの寝台で体中を洗ってもらってシャワーかかってから入浴しその間に又もう1つの寝台で別の人が洗ってもらっているという言わば流れ作業。
風呂から出た人が車椅子できものを着せてもらっている、順番を待っている人がいる、とにかく自分では身動きできない男10人ぐらいと世話をする白衣の女性が10人ぐらい湯気のもうもうとする中でうごきまわっているさまは<感動>を覚えました。
そのあとコミュニケーションのリハビリ、これは驚いた。先生の殆どの質問に対してタックンは的確な返事をしている、そして愛ちゃんにも小生にも解らないけど先生にはみんな解るのです。たとえば家族の構成、今は引退しているが前は広告業に何年勤めていた、趣味は釣りで鮎釣りが好き、良く行く川は伊豆の大仁などなど。また、ここに居るかたのお名前を書いてみてと言われて初めはめちゃめちゃだったがそのうちに高橋 愛、剛と読める字になった。
そのあと体のリハビリをやり、お食事は車椅子に乗って広い部屋で皆と一緒にほとんど自分で食べました。昼間は他の人といっしょに居ることが大事ゆえベッドにはもどらない様にとの指示です。 タックンはもう隣の人にちょっかいを出して握手して
いました。 さいわい隣に居た人は足のリハビリにきている人らしくしっかりしていて随分力が強いね、といってくれました。 そして小生が帰るときには<じゃあ又ね>というと<有り難うありました>とこたえてくれました。 |