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=== Chapter I ===
OK, I'll do it. And Now What?
 今回、何年も手をつけなかった「コーラーになる」というチャレンジの一歩を踏み出した理由は「ゼロからのビギナーを育て始めたから」である。「コーラーの必要性を感じた」というのももちろんあるが、どちらかと言うと、ここならあまり緊張せずに、ダンサーと一緒に育っていけるかな?という安心感の方が大きかった。

 「コーラーの必要性を感じた」というのは、私の気持ちの中ではあるのだが、現状としてはそれほど切迫した状態ではない。2人のベテランコーラーがいて、臨機応変にやってくれているし、ダンサーは男性の方が多いから、私がコールにまわってしまうと、エンジェルで入るダンサーが女性役をやらざるを得なくなったりもする。ただ、今はSight Callで講習をしているが、これからレベルが上がった時のコーラーの負担を考えると、自分も出来た方がいいだろうと思った。

 そんなわけで、いよいよ重い腰を上げることにしたのだが、「やるぞ!」と思ったものの、どこから手をつけていいのかわからない。4月24日の講習会が終わった時点で決心し、次の5月8日までに何とかしようと思っていたのだが、手元には何もない。翌日の土曜日、ワゴンの例会の後、ジョナサンで食事をしながら、竹内・藤瀬の両コーラーにアドバイスを求めてみた。

 「とにかく、マネをすることだよ」と2人は口を揃えて言う。藤瀬さんは、アメリカのメインストリームコーラーのテープを集めて、何度も何度もそれを聞いて練習したそうだ。「シンギングを一曲覚えるといい」というアドバイスもあった。しかし、これは以前、一度やってみた。まだ決心が固まらないうちに、なんとなくやる気になっていた時に、ちゃっくにシンギングのレコードを借りて丸覚えを試みた時があったのだ。この方法は、何となく性に合わなかった。

 いろいろな言い回しや、コールとコールの合間のタームおよびゲットアウトの時のパターなど、これはテープを聞いて覚えるしかないだろう。とりあえず、藤瀬さんにテープを貸してもらう約束を取り付けた。そのほか、今すぐできることは何か。私はゲットアウトのさせ方を覚えるためにはどうしたらいいのか、それが疑問だったので聞いてみた。すると竹内さんは「とにかくWrite Upをいっぱい作ってみろ」と言う。メインストリームのコールは数が少ないから、数をこなせばパターンはおのずと見えてくるとのこと。よし、これをやろう。

 それから一週間、毎晩ホームページの更新の手を止めて、コール作りに励んでいた。しかし、最初は1シークエンス作るのにものすごく時間がかかる。やりたいことを最初の方に入れて、「そろそろゲットアウトを考えないとなぁ」と思っても全く何も浮かんで来ない。当たり前だ、やったことがないのだから。Sd(コール作成プログラム)を使えば、「ここからゲットアウトさせよ」というコマンドを入れるだけで済むが、それじゃあ竹内さんが言っていたような練習にならない。とにかく自分の力でやらなくては、と悪戦苦闘を続ける。

 一週間経って、ようやく2チップ分くらいのコールが作れた。「まあ次回は2チップもコールすれば十分だろう」と思い、今度はパフォーマンスの準備に入る。ノートに書きなぐったシークエンスを1つ1つ紙に読みやすいように大きな字で転記していく。すると、「あれ? これ違うぞ」というのが沢山出てくる。結局、1シークエンスに1つはどこかで間違えていて、そのままではゲットアウトしないものばかりだった。

 せっかく苦労して作ったものなので、そのまま捨ててしまうのも悔しい。何とか生かすために、どこかに1コール入れて戻せないかと思案する。が、これもまた知識がないため、ゲットアウトを考えるのと同様の難しさがあった。コーラーは各コールの“効果”を知っているという。私の頭の中にはそのデータベースがない。その人だけを交換して、他の人の関係は変えずに動かす一手を考えるのは至難の技だ。しかも、考えて考えて思いついたのがC2のコールだったりする...。結局、間違えたところを境に、前半と後半を切ってしまい、2つの別のシークエンスにする、という逃げ方をしたものもいっぱいあった。

 この転記・改訂作業が終わるか終わらないかのうちに、ちゃっくが「音楽はどうするんだ?」と言ってきた。当日はありものを借りるつもりではあったが、事前に音に合わせて練習しておいた方がいい、と彼は言う。そりゃそうだ、と思ったが音がない。しょうがないので、帰りに待ち合わせをして、MDを貸してもらった。

 それから残りの一週間は、毎晩寝る前にちゃっくに借りたMDをかけて、コールの練習をしてみる。しかし、「音楽に合わせて練習する」ということ自体がよくわかっていない私。何をどう練習すればいいんだろうか。まあいい。とにかく練習しよう。そんな感じだった。その間、やったことは、コールに言葉を付け加えること。こことここは間をおかずに言った方がいいとか、ここは一拍おいた方がいい、という自分へのアドバイスを含め、「Each 4」とか「Everybody」とか、間違えやすいところに注意を入れる。

 そして当日を迎えた。準備は完璧、とは言えないが、やるだけやった。後は野となれ山となれ、という気分で会場に向かった。

  


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