6時10分の飛行機に乗るため、なんと4時半起き! 朝食はついているのだが、サービス時間は6時から。私達は5時にはホテルを出発しなくてはならない。「また、メシ抜きか」(以前サムイ島に行った時もご飯を食べさせてもらえなかったのだ)と思ったが、ロビーに降りてみると、万丈さんがコーヒーを飲んでいる。どうやら食事の準備もできているようだ。聞いてみると食べていいとのことだったので、数分で食べられるものをちょこちょことつまむ。さあ、出発だ。マイクロバスに乗って空港まで走り、小さな飛行機に乗ってタワウに飛ぶ。タワウからは1時間半バスに揺られてセンポルナの港へ。港で小さなボートに乗り換え、シパダン島へ向かう。 結構な長旅だったが、この間のことは誰も覚えていない。なぜならば、乗り換えの瞬間以外はみんなぐーすか寝ていたから。 | ||||||||||||||||
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そんなこんなでようやくシパダンに到着。ダイビング組はあまりゆっくりする暇もなくチェックダイブへ。私と玲子さんはチャプチャプ組みなので、ダイビング組を見送ってからゆっくりとビールを飲み、気持ちを高めていた。 すると、一人さびしく読書をしていたアメリカ人の女の子(Ashley)が話し掛けてきた。ダイビングをする予定だったが、喘息のため、駄目だと言われたそうな。午後から一緒にチャプチャプする約束をして、私達は出かける準備をした。 一番偉そうなダイビングマスターに「いいシュノーケリングポイントはどこ?」と聞くと、「この辺」と片言の日本語で目の前のビーチを指差す。う〜ん、アバウトだ。 |
ま、いいか、と装備をつけて、海に入ると、顔をつけた瞬間にギンガメアジの大群に遭遇。びっくり〜。ちょっと泳いだところで1.5mくらいのサメ(ホワイトチップ)を発見! シュノーケルをつけたままの状態で「玲子さん、サメ〜!」と叫んでしまった。 |
その後、桟橋の付近をチャプチャプしていると、ダイバーの憧れのナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)が目の前を悠々と泳いでいる。 最初はちょっと自信がなかったけど、帰って図鑑で見たら、間違いなくナポレオンだった。感動! 「とりあえず、ちょっと」という気持ちでカメラを持たずに出たことをとっても後悔した“初チャプチャプ”でした。 |
昼食を食べ、Ashleyと合流して3人で海に出た。玲子さんの重装備をみてAshleyは一言、“Wow! You are a serious snorkeler!”だって。この一件から「シリアスチャプチャパー」という言葉ができてしまった。 |
しばらくすぐ前のビーチでチャプチャプしていると、ボートが私達を拾ってくれた。「バラクーダポイントへ連れていってあげる」と言う。なんだかわからないがお願いすることにした。バラクーダポイントとは、バラクーダ(オニカマス)が見れるところなんだけど、大群が見れるのはダイバーだけ。チャプチャパーが見られるのは“はぐれバラクーダ”だけだそうだ。 |
ポイントに着いてもなかなかバラクーダは見られなかったが、そのかわりウミガメがたくさんいた。大きいのやら小さいのやら昼寝しているのやら息継ぎのために浮上してくるのやら、もう飽きるほど見ちゃった。 |
午後からはデジカメを持っていったので、写真撮りまくり。最後にバラクーダが現れた時にはもうメモリを使い切っていた。(残念!) 全部で60枚ほど撮ったけど、今から考えてみると駄作が多い。距離感がいまいちわからないのだ。でも、撮ったものがすぐ見れるのがデジカメのいいところ。上がってすぐに一通り見て、いろいろと反省し、夕方のダイブにはその反省を生かせたと思う。 |
夕食は7時。島にはなんにもないので、買い食いもできない。毎食がとても待ち遠しい。食事は給食方式だが、なかなかおいしい。去年モルジブに行った4人は「モルジブの食事はつらかった。それに比べて、ここはむちゃくちゃおいしい」と感動している。 |
疲れているから、食事の後はさっさと寝てしまうかと思ったが、そのままずるずるとそこでおしゃべりをしながら酒を飲んでいた。バーではビールが頼めるし、持ち込みのシーバスとバカルディもある。ちびちびやりながら、みなさん各々の宿題をやっている。玲子さんは恒例の絵日記、ダイバーのみなさんはログブックをつけているのだが、これが正に夏休みの宿題状態。浅賀が結構こまめにつけているので、他の人はそれを写させてもらっている感じ。私は時々みんなの会話に口を挟んだりしながら、写真の反省をする。昼間もそうだったが、いろんな人が私のカメラを見に来ていろんなことを聞いていく。「マレーシアでも買えるの?」「何枚取れるの?」「いらないやつは消せるの?」「いくらくらいするの?」と質問攻め。ちょっといい気分。「そんじゃあ、明日はリブレットでも自慢しようか」「その次ははせがーのビデオカメラ」「他に自慢できる電気製品ないか?」「MDがあるぞ!」なんて冗談が飛び交った。 |
11時でバーが閉まり、一旦収束に向かうような雰囲気があったが、星を見にビーチに出ていたはせがーと万丈さんが「夜光虫がいるよ〜!」とみんなを呼びに来た。ここからまた一盛り上がり。砂に打ち上げられた光るものを私と浅賀が捕獲して、テーブルに戻って分離作業(砂から虫だけを取り出す)を続ける。水を入れたグラスに入れて観察すると茶色がかった小さな物体(約0.5m)が確認できた。「このまま持ち帰って飼おうか。2匹いるから繁殖するかもよ」なんて言っていたが、私達がグラスに入れたのは真水だったことに気づき、大笑い。 死なないうちに海に帰してやろう、と再び浜辺に出る。今度はテラスの屋根のない部分に陣取り、みんなでしばらく黙って星を見ていた。どうやら去年のモルディブで見た星空が忘れられないらしい。本当は南十字星が見たかったらしいが、こちらは北向き。そして日没後は亀の産卵を邪魔してはいけないので、島の南側に回ることは禁じられているのだ。 こうして夜は更けていった。明日も6時半起きなのに...。 |