「早朝ダイブをする!」と張り切っていた万丈さんだったが、この朝はまったく使い物にならなかった。それもそのはず。昨日の夜、解散した後にまたビーチをさまよったあげく、本日ご帰国の日本人女性と飲んでいたスタッフのホナリウスと合流。結局朝方まで飲んでいたんじゃないかな? 私と浅賀も呼ばれて行ったけど、万丈さんはかなり酔っていた。貴重なウイスキーをだばだばとコップに注ぐ。そのコップに何が入っていようとお構いなし。そこにいたメンバーは別パーティの日本人女性2人(結局、滞在中もこの時もほとんど話さなかった)、ダイブマスターのホナリウス、夜警のメル(しかし、なんで夜警なのに、ここで飲んでるんじゃ)、酔っ払いの万丈さんとほろ酔いの私と浅賀。あと、スタッフがもう一人いましたが、この方は日本人女性2人のうち1人とラブラブ状態で、まったくそこにいないも同然だった。 万丈さんはホナリウスおよびメルを相手に変な日本語ばっかり教えている。例えば? 例えばねぇ、「I want to kiss you. In Japanese, “ちゅ〜したい”」なんてやってるわけ。それを教わる方も教わる方で、なんども「ちゅ〜したい、ちゅ〜したい」と繰り返しつぶやき、メルなんかしまいにゃあ手帳を取り出してメモまでしてやんの。もう、どっちもどっちってくらいの酔っ払いの集団でした。 結局、早朝ダイブに成功したのははせがーのみ。女子部屋でも目覚ましは鳴ったのですが...はい、すみません。私が時差を考えずに目覚ましをセットしました。お陰で浅賀は一旦目覚めたものの、あたりが真っ暗なため、もう一度寝てしまったそうです。 万丈さんは早朝ダイブのみならず、午前中の1本目もパス。それに乗じて(?)柳本さんもパス。あやうく浅賀もパスして、はせがー一人になりそうだったけど、そこは一つ「がんばろうぜ」と声をかけ、私と玲子さんを含めた4人で出発。 今朝のポイントはバラクーダポイントでエントリー、コーラルガーデンでエギジット。コーラルガーデンが素敵だ、という噂を聞いていたので、バラクーダポイントはスキップして、ボートマンに頼んで直接コーラルガーデンに連れてってもらった。このダイブで私が撮った写真はわずか5枚。その原因は、なかなかコーラルガーデンの美しいポイントに辿り着けず(要するに迷子になってたの)、ついた頃にはカメラが曇っていたんですね。は〜、残念。ま、これと言った獲物はなかったんですけどねぇ。 |
午前中の2本目。万丈さんと柳本さんも復活。万丈さんのアドバイスで私と玲子さんもウエイトをもらうことにした。これがナイス・アドバイスだった。潜るのがすごく楽になったし、水中で静止しやすくなった。ありがとう、万丈さん! さて、2本目のポイントですが、初めて行くタートルパッチから、お馴染みのサウスポイントまで移動するというルート。1本目のダイブの時にダイバー達と違うところでエントリーしたら、またしてもあちらはバラクーダの渦に出会ったというじゃないですか。ちょっと悔しいので、今回は一緒にエントリーすることにした。もしかしたら、何かいいものが見れるかもしれないって。 今日のテーマは「クマノミ」だったんです。あの、イソギンチャクに隠れているオレンジ色のかわいい奴ら。ダイバー達は「クマノミ君もかわいいんだけど、いつでも見れるからねぇ〜」なんて贅沢なことを言っている。私達はまだ一度も見てないのにぃ〜〜。というわけで、今日はなんとしてもクマノミを見るぞと張り切っていたら、なんと、エントリーポイントの真下にクマノミちゃん! 潜降中の万丈さんが発見して、こちらにサインを送ってくれた。そう言われても、私達のいる水面からはよく見えない。浅賀が「これ」と指差した、ぼんやりとした緑色のかたまりをめがけて、えいっと潜ってみる。 | ||
そこはシュノーケラーにとってはかなり深い場所で、5〜6メートルは軽くいっていたと思う。大きく息を吸って急いで潜って、なんとか近くに行くが、海底でゆっくりと観賞する余裕がない。とにかく急いで上がって、再び大きく息を吸う。そんな感じなので、ゆっくりとカメラを構えることもできないし、手ぶれしないように静止するのも難しい。まあ、今日はウエイトのお陰で潜るスピードは多少速くなってたんだけどね...。 この時ほど水中で静止していられるダイバーが羨ましいと思った時はなかったよ。 それでも頑張ってクマノミ一家を何度か訪ね、数枚の写真を取りました。その時の成果がこれです。左の写真は大外しに外してしまったショットのはしっこにちょこんと写っていたクマノミちゃんをアップにしてみました。右はクマノミ家の全貌ですね。 | ||