♪旅通信 -NACC IN AMERICA-
6月20日から4日間、アメリカのバージニアビーチでNational Advanced
& Challenge Square Dance Convention (NACC)が開催され、竹内夫妻、楠美さんと一緒に参加してきました。
私にとっては二度目の参加でしたが、無我夢中で参加した前回とは違って今度は余裕を持って楽しむことができました。こんなにすてきな体験は久しぶりのことでした。
♪C3B Hallの不思議
〜C4 ダンサーの影響
NACCはアドバンス、C1, C2, C3A, C3B, C4とそれぞれ会場が分かれていて、私たち(楠美&横川)は、主にC3B会場で踊り、ときどきC4を見学に行っていました。C4は、いつも行われているわけではなく、全日程のうち半分の時間しか設定されていないため、C4がない時間帯のC4ダンサーの多くは、C3Bホールで踊っているようでした。その為、同じC3Bホールでも、C4がダンサーがいるかいないかでレベルは大分異なり、C4がない時間は、アップテンポでC3ダンサーにも緊張感が走り、刺激的な程、ワクワク、ドキドキさせられC3B
ホールも熱気に包まれていたようですが、C4ホールにC4ダンサーが戻ってしまうと一気にリラックスした雰囲気が漂っていました。それから、始めは気がつかなかったのですが、C4ダンサーが加わっているときと、いないときに作られるセット数がほとんど変わらないのが不思議でした。レベルが変わるといってもC3Bであることには変わらないわけだし、コーラーがレベルオーバーをする事も、ミスをしたダンサーを排除するような雰囲気もないのにもかかわらず、C4ダンサーがいるときにはC3Aホールに行ってしまうダンサーが多いのに少し寂しい気がしました。
♪C4 ダンサーがいなくたって頑張るぞ!
C3Aホールに逃げないダンサー達は、実力はともあれ、C4ダンサーの有無にかかわらず、“ちゃんと踊ろう”と言う意気込みを持った人が多く、踊り終わった後に解らなかった所について話をしたり、踊ってみたり、それぞれが自分の解ることを教え合いそれなりに答えを見出すことも楽しんでいるようでした。
(右上に続く) |
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私たちも初めのうち、C4ダンサーがいないときのC3Bは退屈でつまらないなどと生意気な事を口にしていましたが、きちんと踊っているうちに回りのダンサーから「あの時はどうだったのか」と尋ねられる事もあり、日本人だからといって特別扱いされず対等に話しかけられるようになりました。そして、「さっきは助かったよ。ありがとう」などと言われると、また誉めてもらおうとばかりに、よーし!またがんばろう!と思ってしまうので、それからは、C3Bをパーフェクトに踊ることを目指して熱くなってしまいました。
少しでも信頼されるダンサーでありたいと少々ムキになっていたかもしれません。そして、次に踊るセットに私たちを選んで貰えること程、励みになることはなかったような気がします。
♪MAKE SET事情〜C3B, C4 Hall
NACCに行きたいと思っていても、セットに入っていけるかどうかで躊躇してしまいがちですが、C3BとC4に関しては問題はないようです。
私たちが参加したC3Bは、同じセットで続けて踊る習慣があまりないようで、ほとんど毎回「THANK
YOU!」といってどのセットもBREAKしていました。
一度、踊った後に話し込んでいてBREAKのタイミングを逃してしまった時があって、もう1チップ一緒に踊りましたが、それが終わった途端、挨拶もそこそこにクモの子を散らすようにBREAKしました。
どんなに盛り上がった楽しいセットでも同じセットで踊り続ける事はなかったように思います。ですから、私たちも気楽にセットに入っていく事ができたし、いろいろな人と踊りたくて、よく会場の真ん中で「3
MORE!」と手を挙げていましたが、いつも、皆気軽にやってきて一緒に踊ってくれました。日本人がセットを作ろうとしているから入ってあげようと言う気持ちがあったのかもしれませんが、誰がやっても同じようにセットが作られていたように思います。
それから、C4では以前、多くのダンサーがブッキングに苦労しているという話をよく耳にしていましたが、昨年からブッキングを止める試みがされ、今年はほとんどフリーだったと聞きました。実際に見学していたときも、踊れるダンサーと同じセットになろうと無理にセットを作る事も、続けて同じセットで踊っている様子もありませんでした。ですから、いつも特定のセットだけが壊れずに最後まで踊るということでなく、同じチップのうちでもシークエンスによって踊りきるセットが違っているのも始終でした。 |
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