SIPADAN --- Diver's Paradise
=== 1998.6.29 - 7.5 ===
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6月29日から7月5日まで、6泊7日(うち、初日はコタキナバル泊)のシパダン・ダイビング(私は“チャプチャプ”=シュノーケリング)旅行に行ってきた。一言で言えば、大満足。いろいろとハプニングはあったものの、海はきれい、星がきれい、魚はデカイし変にすれてない、スタッフはとっても親切でフレンドリー。それに、冷房なし、温水シャワーなし、水道は塩水、どこでも裸足、一週間はまったくお金に触らないという素朴な生活が、意外にも快適だった。(最初はげげって思ったけど)。
ダイビングは一日あたりボートダイブ3本(午前中、8時と11時に2本、午後は3時に1本)が基本で、もっと潜りたい人は、これに早朝、夕方、ナイトダイブ(これらはビーチエントリー)を加えて最高6本潜れる。何度潜っても料金は同じ。しかも、機材のセッティングや片付け、運搬などはすべてスタッフがやってくれる。(去年のモルディブでは一日2本、セッティング、片づけは自分でやったそうだ。)食事はバイキング方式なのでセルフサービスだが、食器の片付けや灰皿の交換など、サービスは決め細やかでありながらしつこくない。南の島にありがちな、チップ目当てのべたべたの“サービス”ではなく、ハートを感じるサービスだった。
島は歩いて一周25分(半周25分だったかな?)ととっても狭いが、この閉ざされた環境がなかなか良い。海に入っている時間以外は食事も休憩も宴会もすべてオープンエア(あたりまえか)のテラスで過ごす。コーヒー、紅茶、ジュースなどのソフトドリンクとビスケットは24時間食べ放題で、夜の11時半まではビールも飲める(有料)。食事は毎食どれもおいしかった。
ダイビングスケジュールといい、島の環境といい、簡素な水上テラス(今回は水上じゃなかったが、8月になると水上になるらしい)、セルフサービスの食事などから、“リゾート”というより“合宿所”という感覚で、私達も今回の旅行を“合宿”と呼んでいたが、こんな快適な合宿はなかなか無いのではないか、と思う。
一週間もいると、テラスに集まるみんなと顔見知りになり、そんなに話はしないものの、なんとなく仲間意識が生まれてくる。誰かが何か大物を見たと言うと、「私も見たぞ!」「え〜、いいなぁ、私も見た〜い」「どこで見たの?」などの情報、欲求が飛び交い、その日はテラス全体に○○熱というものが発生する。そこここで図鑑を開いて予習・復習に余念がない。
ここはダイビング以外何もすることがなく、砂浜でゴロゴロしている人もいない。毎日夕方5時になると、スタッフのビーチバレー(といってもきっちり6人制)が始まり、夜にはギターを弾きながら歌う人が出るがそれが唯一のレクリエーションのようだ。
とにかく、ここには何もない。しかし、サービスはいい。帰国後、「シパダン」で検索して、シパダンを訪ねた人のページを覗くと、「ここには何もない。あるのは海とサービスだけだ」という一文を見つけた。まさにその通りだと思った。本当に心地よい時間を過ごせた。その心地好さは「行った人にしかわからないだろう」とも書いてあった。ここはリピーターが多いようだが、それも当然。私自身、24時間裸足で過ごす生活をこのまま一生してもいい、という気分にさせられた。
スタッフの一人、ダイブマスターのホナリウスととても仲よくなり、後半は毎晩一緒に飲み、たくさんの話をした。最後の夜、「明日の朝にはシパダンの海とスタッフの人たちにお別れを言わなくてはならない」と思ったら、胸が締め付けられるような寂しさがこみあげてきた。ぜひ、近いうちにもう一度行きたい。本当に。
「シパダン」ってどこ?
行く前も、帰って来てからも、必ずこの質問をされる。ダイバーじゃないと知らないという話だが、ダイバーに聞いても知らないと言われた。もちろん私も知らなかった。正直言って、マレーシアがどこにあるのかも知らなかった。
時差は日本より1時間遅れ。成田からコタキナバル(Kota Kinabalu)までは5時間ほどのフライトだった。29日の夜はコタキナバルで一泊して、翌朝5時にホテルを出て、コタキナバルから南東に位置するタワウまで1時間半のフライト。タワウからはバスでまた1時間半ほど走り、港のあるセンポルナ(Semporna)へ。そこからはモーターボートに乗り換えて、一路シパダンを目指す。(1時間強)
確か、午前10時過ぎにはシパダンに到着したように記憶している。最初にオリエンテーション(生活のルールの説明など。合宿だよ、まったく)があり、その後急いで着替えて、ダイバーは11時からチェックダイブ(能力テスト)へ。シパダンでの生活はそんな風に始まった。
★日本とコタキナバルの位置関係 | ★コタキナバルとタワウの位置関係 |
★コタキナバルとシパダンの位置関係 |
写真、いっぱい撮ってきました。
今回の旅行前の散財は「デジカメ」でした。物欲のページにも書きましたが、水中ハウジングを見て思わず衝動買いしちゃったのです。ハウジングを入れて6万円くらいの買い物でしたが、旅行中に500枚以上の写真を撮り、もう元は取ったという感じ。とりあえず、少しだけ、ここでご紹介します。後ほどきちんと整理して、説明つきでご紹介したいと思います。
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